フォトライフ写真展と浅野幸悦さんのこと
フォトライフ写真展

〜釜石市大町ふじたや(化粧品店)裏、第一美工さんアトリエにて開催です。
11月19日〜23日まで
このフォトライフ写真展には私も毎年出品していた。
が今年はどうしても写真を撮る気になれず・・・
メンバーの方で被災した人も、また亡くなった方もいて、毎年開催されているシープラザ2階はまだ市役所の窓口になっていて展示が出来ない。
今年はどうなるのか?開催するんだべが?出来るべが?との声もメンバーの中でも聞かれた。
しかし、メンバーの一人で、被災した釜石市の看板店「第一美工」の多田さんが借りたビルのアトリエで開催することとなった。
この写真展は、私の師匠でもある写真家の浅野幸悦さんが10数年前に始めたもの。
浅野さんは日本大学芸術学部写真学科を卒業し、都内・海外で主に様々な広告用写真を撮っていたが家庭の事情で帰郷、それからは釜石の酒蔵「浜千鳥」の蔵、蔵人、その風景の写真で有名であり、またライフワークとして三陸の「漁火」を撮影していた。
3年前の9月に、病気で亡くなったが、私はその数ヶ月前まで彼と仕事をしていた。
一時退院の時に「写真はやはり浅野さんのでなければ嫌です」と、治療中の体調が優れなかったにもかかわらず、無理に大船渡へ撮影に連れ立ったのを思い出す。。。
今、この釜石、また被災地で浅野さんならどんな写真を撮るのだろうか、と時々考える。
叙情的な中にも、それを壊さない、邪魔しない程度の事実・真実を認識させる「何か」を彼ならきっと撮って伝えていくだろうと思うと本当に彼の死が悔やまれて仕方ない。
今だからこそ叱られながらでも、一緒に仕事をしたかった、と思う。
写真を見れば、その人の今の心がわかる、と言った浅野さん。
綺麗に撮ろうとするな、そこの壁を乗り越えないと伝わる写真は撮れない、と。
フォトライフにわたしが初めて出した写真は、何気ない日常の一こま。
出品するつもりもなく、ただ何気なく撮った家族のスナップ。
それを「実にいい写真だ、これはいい、これ出しなさい」と言ってくれた。

この写真を見るたび、浅野さんが何を言いたかったのか分かる気がする。
そして来年は写真展に出します、きっと。
- 2011.11.20 Sunday
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